chip of wood

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生きるための音楽

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無から生まれたのは始まりだけ

 さて、君がもし誰かを愛したとしよう。それは男性でも女性でも良いしおじいさんでもおばあさんでもほんと、なんだっていいんだ。むしろ人間じゃなくたって、絵でも、本でも、歌でも、花だって、狐だって、風景だって、洋服だってすれ違った見知らぬ誰かの笑顔だってほんとになんだっていいのさ。
 僕が聞きたいのは何かを愛したその時、あなたの愛は何処まで広がっていくのかってこと。
 その絵に引き寄せられたあなたの心とその絵を描きだした描き手の心を愛せるのか。その本を綴った人の情熱とその物語を世に出そうと苦心した誰かのことを愛せるのか。
 その歌と出会えた偶然とその歌を奏でるその声を愛せるのか。その狐と心を通わせることが出来た幸福と人間が孤独ではないという歓喜を愛せるのか。
 その風景へと導いた見えない力とその風景を形作った長い時間を愛せるのか。その洋服との出会いとその洋服を紡ぎ出した多くの人々の熱意を愛せるのか。
 その笑顔を君の目が捉えた偶然をその笑顔を作り出したその人の輝く日常を想像し愛せるのか。

 僕たちの目の前で起こる様々な奇跡は無から生まれたわけじゃない。それこそ果てしない時間をかけ、幾重にも絡まり合い積み重なった何かがーすべてがーこの瞬間を作り出している。
 無から生まれたのは宇宙だけだ。宇宙の中で起こる全ては何かの続きとしてここにある。
 僕たちの目の前で起こる様々な奇跡は宇宙が生まれたという奇跡の続きだ。
 そして、僕たちの日常のすべてはこれから起こる軌跡へとつながっている。

 憎むべきは眼の前にいる誰かか、眼の前にいる誰かを形作った何かか。
 変えるべきは目の前にある組織か、この組織を作りした社会か。
 その社会を作り出した国家なのか、その国家を作り出した人々か。
 いまを生きる人々の形へと列なる、今日へと至る人類の歴史か。
 人を作りし神か、それとも神無き世界を作り出した始まりの無か。
 

 
 さて、君がもし明日死んだとして。それが不幸だったのか幸福だったのか、あなたの人生にどんな意味があったのか。
 その答えがでることはない。あなたの死は途中でしか無いから。
 奇跡が起こり宇宙が消滅したら、その時に答え合わせがようやく出来る。

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